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過払金返還請求

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業者からの借り入れが多額になり、返済が困難になってきた場合、「債務整理」の方法について検討することになります

個人の方が採れる債務整理の方法としては、任意整理、自己破産、個人再生、特定調停といった方法があります

この債務整理の方法を検討する中で、初回借り入れ日がかなりさかのぼるケースについては、「過払金」、すなわち、“返し過ぎたお金”というものがある場合がほとんどです

これは、利息制限法で定められた利率を超えた利率での契約を締結し、その契約にしたがって長い間返済を継続した結果、利息分として返し過ぎたお金が増え、元本もとっくに返済し終えていたりするのに借り入れ・返済をした本人は全く気付いていなかった…という事態が多数存在することを意味します

そのような場合、債務整理の依頼を受けた弁護士は、当然のことながら、貸金業者に対して「返し過ぎたお金を返して下さい」と要求するのですが、最近は、このような要求が重なっているため、貸金業者も簡単にはお金を返してくれません

中には、5割引きにして欲しいとか、10回の分割弁済にして欲しいとか、無茶を言う業者もあり、まるで弁護士の方が借金取りになったかのような状況が生まれていますが…

まじめに返済を継続してきた人が、返し過ぎたお金を返してくれと言うのは、極めて正当な権利行使なので、こちらとしても簡単に引き下がる訳にはいきません

そういう訳で、最近は、裁判所に過払金返還請求訴訟を提起しなければならなくなる場面が本当に多くなりました

それにしても、銀行預金の金利があんなに低い今の時代なのに、貸付金利の方は何故あんなに高いままが許されているのだろうか?…などということをいたく不思議に思う今日この頃です☆ 

中原
by kaikou-law | 2007-11-29 18:30 | 業務
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