カテゴリ:裁判所( 15 )

刑裁懇

c0132608_18114558.jpg今日の午後、横浜地方裁判所と横浜弁護士会による、刑事裁判懇談会(通称"刑裁懇")が開催されました

裁判所からは刑事部の裁判官や書記官の方々、弁護士会からは刑事事件に関連する委員会の弁護士が、それぞれ約30名ずつ参加して、刑事裁判手続きに関する意見交換をする貴重な機会です

ただ、開始してほどなくしたら、みるみる空が暗くなり、あっという間に雨雲に覆われ、雷があちこちで鳴り響き始めたので、どうなることかと思いました

というのも、刑裁懇の会場が、裁判所の上層階だったこともあって、あまりに雷の音や光が傍にあるように見えてしまったからです(^^;)

今回の懇談テーマは、裁判員裁判が施行されて以来2年間に集積された例を基にしつつ、新しい制度の運用に関するものが中心となりました

過去の、紙媒体(※いわゆる「訴訟記録」と呼ばれるもの)中心の刑事裁判から、法廷での朗読、尋問といった音声中心の刑事裁判へとドラスティックに移行する必要を迫った裁判員裁判制度は、関係者の様々な試行錯誤のもと、少しずつ、そして、着実に、刑事裁判というものを変革してきているのだと痛感しました

それとともに、まだまだその変革は、道半ばにあって、これから益々改善・改良されてゆくのだということも感じました

今回、この懇談会に参加できたことは、とても良かったと思います

日々是精進ですね☆
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by kaikou-law | 2011-06-30 18:30 | 裁判所

裁判員裁判の傍聴

c0132608_1828464.jpg今日は、午前中の雨も早いうちに上がり、爽やかな晴天となりました

(今年もきっと裁判所の周りに咲くツツジの花がさぞかし綺麗だろう!)と思って、お昼頃、近くを通った時に見てみたら、だいぶ前に満開のピークが過ぎていたようで、残念でした(^^;)

私は、委員会活動の一環として、時間がある時には、裁判員裁判の傍聴をできる限りするよう心がけているのですが、重大事件の裁判員裁判となると、傍聴券が発行されたり、傍聴券の発行が無い事件でも、公判が始まる時、既に傍聴席がいっぱいで法廷に入れないこともあります

そのため、なるべく傍聴券の発行の無い事件を選んで、早めに法廷の前に行って並ぶようにしています

およそ10~15分前に並んでいれば、概ね中に入ることができるようなので、傍聴してみたいと考えていらっしゃる方は、その方法を試してみて下さい

ただ、いざ法廷に入ると、正面には、裁判官3名、裁判員6名、そして書記官が並んでいて、左側には検察官が2~3名、右側には弁護士が2~3名座っていることがあって、さらに、被告人、場合により警護の刑務官2名…
本当に沢山の人が法廷に座っていることに圧倒されてしまいます

ふと気がつけば、裁判員裁判がスタートしてから、後9日で満一年を迎えるんですね

この一年間に行われた裁判員裁判を総括した場合、どのような分析・評価がなされるのでしょうか…

きちんと見守っていきたいと思います
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by kaikou-law | 2010-05-12 18:30 | 裁判所

裁判所

c0132608_20455277.jpgこのところ、朝から、裁判所に入ったり出たりを繰り返していました

色々な裁判所に足を運んできましたが、それぞれの裁判所には、全く異なる特徴や空気感があり、印象も全く異なります

東京地方裁判所は、中心地でもあり、東京高等裁判所も一緒の建物の中にあることから、いつ行っても一階のロビーもエレベーターホールも、とても人が多くて賑やかです

一方、横浜地方裁判所の入口やエレベーターホールは、さほど人口密度も高くなく、吹き抜けのようになっているロビーのソファーには、適度な距離を置いて何人かが座っている程度で、かなり静かな印象です

これまで、色々な土地の裁判所に足を運びましたが、中でも一番印象深かったのは、雪のうず高く積もった旭川地方裁判所でした

たしかまだ11月の終わり頃だったと思うのですが、晴れ渡った羽田空港を飛び立ち、向こうの空港に降り立ったら、そこは雪景色でした…

予め、雪用の靴を持参していたからなんとか歩けましたが、裁判所の前に辿り着いても、どこからどこまでが建物なのかわからないほど周囲が真っ白で、それはそれは貴重な体験でした

あの日の光景は、いつまでも忘れることができないと思います☆
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by kaikou-law | 2010-03-18 18:30 | 裁判所

神奈川県の裁判所

c0132608_1819414.jpg久しぶりに、横浜地方裁判所横須賀支部に行くことになりました

おそらく5年ぶりぐらいではないかと思いますが、最寄駅から裁判所までの緩やかな坂道が妙に懐かしかったです

ご存じの方も多いと思いますが、神奈川県内の地方裁判所には、県庁の傍にある本庁以外に、横須賀、川崎、小田原、相模原という4つの支部があります

そして、このところ、小田原、横須賀、川崎…と、順番に支部の案件が入ってきているので、そろそろ相模原支部の案件も来るのかな?などと思いつつ、あと2週間ほどになった年末の予定と日々にらめっこしている次第です☆

それにしても…今年の12月は、かつてないほどめまぐるしい毎日(∋_∈)

まずは、ゆっくり深呼吸して、自分が落ち着かなければなりませんね (^^;)
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by kaikou-law | 2009-12-15 18:30 | 裁判所

裁判員裁判スタート

c0132608_18122515.jpg先日、いよいよ東京地方裁判所で、全国初の裁判員裁判が始まりました

3日半の公判を終え、今日の午後に判決の言い渡しがありましたが、新聞、テレビ、インターネット等の様々な媒体を通じて、ほぼリアルタイムに情報を手に入れることができたという印象を持ちました

公判廷の様子、裁判員の皆さんの発言、弁護人のインタービューなどなど、当初想像していたよりも遙かに詳細な情報が入って来たことに、少し驚いていますが、“司法への国民参加”という裁判員法制定の目的に沿う形は実現できたことになるんだなぁ…と、感慨深く思った4日間でした

ちょうど昨年の今頃、一般市民の皆さんの協力の下に、横浜地方裁判所の法廷を使って模擬裁判を行いましたが、まだその時には、「模擬」とはいえ、裁判員役の方々から被告人に直接質問がなされることは大変少なく、実際に運用されるようになったらどうなるのだろうと思っていたのです

ところが、今回の実際の裁判では、裁判員の方々から、活発な質問が沢山発せられていたようです

やはり、【人を人が裁く】ということの責任の重さに負うものなのかもしれませんが、皆さんの前向きな姿勢には、感慨深いものがありました

検察官の求刑(懲役16年)に対する判決の結論(懲役15年)についてもまた、改めて、色々考えさせられます

いよいよ本当にこの制度がスタートしたんだなぁ…と改めて思う8月6日です
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by kaikou-law | 2009-08-06 18:30 | 裁判所

調停委員

c0132608_13514272.jpg家庭裁判所では、婚姻費用分担、離婚、遺産分割、遺留分減殺etc.…様々な調停が行われています

その調停の際に同席する“調停委員”について、時折、「裁判官と同じ役割をする人ですか?」というご質問を受けることがあります

これに対するお答えは、「違います」…となります

調停は、そもそも審判や裁判とは異なる手続きで、あくまで裁判所という場所を提供し、その場所で、当事者が各々の言い分を示しながら、話し合いを継続して合意に至るためのものなのです

したがって、この手続きにおいては、審判や裁判のように、当事者ではない第三者たる裁判官が、「この事件の結論は証拠に照らしてこうなるべき」という結論を下すことはなく、あくまで、“当事者間の合意形成”が辿り着くべきゴールとして予定されています

その過程において、調停委員は、ゴールにたどり着くまでの間、それぞれの言い分を聞きながら各々の主張と根拠を確認しつつ、いわば“行司役”として話し合いを進めていく立場になる訳です

このような立場の調停委員が、どんな人たちで構成されているのかということについては、最高裁判所のHPに以下の通り紹介されています

【調停委員は、調停に一般市民の良識を反映させるため、社会生活上の豊富な知識経験や専門的な知識を持つ人の中から選ばれます。具体的には、原則として40歳以上70歳未満の人で、弁護士、医師、大学教授、公認会計士、不動産鑑定士、建築士などの専門家のほか、地域社会に密着して幅広く活動してきた人など、社会の各分野から選ばれています。平成17年現在、全国で約2万人の調停委員がいます。】

とりわけ、家庭裁判所で行われる調停の調停委員は、夫婦間・親族間の問題がテーマとなるだけに、極力、男性1名、女性1名が、2人1組でそれぞれの事件を担当するような配慮がなされているようです☆

お花見もそろそろ終盤ですね

皆様、素敵な週末を♪
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by kaikou-law | 2009-04-10 18:30 | 裁判所

裁判所@霞ヶ関

c0132608_1556255.jpgこのところ、一ヶ月に1~2回の割合で霞ヶ関の裁判所に出廷しています

霞ヶ関では、東京地裁と東京高裁が同じ建物に入っていて、その裏手(日比谷公園側)の建物に、東京簡裁と東京家裁が入っています

霞ヶ関の裁判所の特徴なのですが、東京地裁・高裁の建物の方のエレベーターが、北側と南側に分かれていて、さらに、1階-8階のエレベーターと8階-最上階のエレベーターとに分かれているのですが、そのエレベーターは、急いでいる時に限ってなかなか下りて来なかったりするのです(^^;;

(こんなに沢山あるのになぜ?)

という疑問を持ったことのある方は、きっと、私以外にも沢山いらっしゃるのではないかと思いますが…

特に10時、10時30分、1時15分などといった期日開始時刻の直前は、エレベーターホールに沢山の人がいて、誰もが、現在どの階まで来ているのかを示す電光板を見上げている姿を目にすることになります

ですが、実は、そのような大勢の“待合い人”の中に、何年かぶりで会う同期や友人が含まれていることがしょっちゅうあり、意外な場所が旧交を温めるスペースに転化してしまいます☆

そのことを思うと、(待たされるのも悪くはないなぁ♪)と思えるから不思議です(o^^o)

今週も頑張って働きます!
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by kaikou-law | 2009-03-09 18:30 | 裁判所

専門用語

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横浜では、6月中旬から、弁護士会、裁判所、検察庁合同で、連続して模擬裁判員裁判を行うことになっており、これまでに、2件の模擬裁判が行われました

毎回、法曹関係者ではない一般の方々の中から選ばれた方々が、6名ずつ裁判員として参加する形を採っているので、来年5月21日のスタートに向け、実践さながらの緊張感が漂う模擬裁判となっています

これまで裁判の対象として取り上げられてきたのは、被害者の遺族が参加して意見を述べるケース、有罪・無罪を決する争点が「責任能力」に絞られているケースなどで、それぞれどんな風に裁判が進行するのか、そして、実際の裁判官と裁判員の評議がどうなるのか、予測しづらいような事案が続いています

そして、実際の裁判員裁判がどうなるのか期待と不安が入り交じる中、時間が許す限り傍聴させていただいている次第です

それぞれの模擬裁判において印象的だったのは、裁判員の皆さんが最後に感想を述べられた時、「言葉がわかりにくい」「専門用語が多い」「話についていくのがやっと」…といった感想が多く見受けられたことです

自分のことを振り返ってみると、たしかに、司法試験を受けようと思い、生まれて初めて刑法の条文や基本書を読んだ時、「なにこれ!?」と思った記憶があります(^^;

条文も本もとにかく“漢字だらけ”、様々な熟語のオンパレードで、その言葉は、どれも耳慣れず、見慣れず、読めば舌を噛んでしまうようなものばかりでした

これらの言葉は、まさに「専門用語」…と表現せざるを得ないのかもしれません

「責任能力」「事理弁識能力」「行動制御能力」「心神喪失」「心神耗弱」

…こういった刑事法で用いられる言葉の数々は、今でもやっぱり難しいなぁ…と思えてなりません

そして、受験勉強をしていた当時、これらの言葉の意味を理解するため、それぞれの言葉の意味を「定義」として何度も声に出して暗唱したのですが、その「定義」そのものも、実は、昔から学者の先生方が使ってきた言い回しが多く用いられており、とても複雑で難しいものが多かったように思います

しかし、そんな難しい言い回しも、いつしか当たり前のように使う“テクニカル・ターム”になってしまい、法曹だけで裁判をやっていくうちに、何ら抵抗感のないものになってしまっていました

そういった形で、「専門用語」を覚え込んで使い慣れた人ばかりが弁護士や裁判官や検察官として裁判をすすめる際、それらの難しい言葉をもっと分かり易い言葉に言い換えていかなければ、裁判員の方々に、何を言っているのかが真に伝わらないまま裁判がどんどん行われてしまうことになってしまいそうです

もしそうなってしまったら、せっかく『国民の視点や感覚を裁判の内容に反映させよう』ということで作った制度が、台無しになってしまいかねないんだなぁ…ということを、模擬裁判を通じて改めて考えさせられた次第です

「専門用語」を「伝わる言葉」に変える…

実は、これが、裁判員裁判において一番ココロを砕かなければならない作業になるのかもしれません
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by kaikou-law | 2008-06-26 18:30 | 裁判所

裁判員の選任手続き

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1年後にスタートする裁判員裁判を前に、色々な場面でその話題を耳にするようになってきました☆

そんな訳で、今日は、「裁判員ってどんな風にして選ばれるの?」という問いにお答えしてみたいと思います

①まず、各地方裁判所ごとに、前年の秋(※来年の分は2008年秋!)ころに、管内の市町村の選挙管理委員会がくじで選んで作成した名簿に基づいて、翌年の裁判員候補者名簿が作られます

②その後、前年の12月頃までに裁判員候補者に、「あなたは候補者名簿に記載されました」…という通知が送られます(=選任可能性の予告のようなものです)
 その中には、就職禁止理由(※自衛官や警察職員などは裁判員になれません)や、辞退理由(※学生、重病、過去5年以内の裁判員経験者など)があるかどうかを尋ねる調査票が同封されます

③その後、事件毎に裁判員候補者名簿の中から、くじによって裁判員候補者が選定されます

④やがて、裁判が行われる期日の6週間前までに、くじで選ばれた候補者に、選任手続期日の呼び出し書類が送られます(=選任可能性が現実化したことと日程のお知らせです)
 その中に、辞退事由の有無を確認するための質問票(※②の場合の調査票よりも詳しいもの)が同封されます

⑤やがて、裁判当日が来たら、選任された候補者は裁判が行われる裁判所に行き、裁判長から辞退希望の有無や理由、不公平な裁判をするおそれの有無などに関して質問を受けることになります

⑥⑤の手続きを踏まえて、最終的に、事件毎に裁判員6人が選任されることになります(※6人よりも多い候補者がいる場合、その中からくじで選ばれます)

→ ⑤と⑥の手続きはほとんどの場合午前中に終了し、最後に選ばれた裁判員は、その日の午後からさっそく公判に立ち会うことになります

裁判員は、時間をかけて慎重に選任されるのだということが改めてわかります☆

詳しくは最高裁判所のこちらのページをご覧下さい
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by kaikou-law | 2008-05-28 18:30 | 裁判所

年度末

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年度末のこの時期、業務以外のことが色々と慌ただしくなっております

研修所のクラス会、事務所開設一周年記念の会、その他もろもろ☆

そして、業務の方はといえば、3月末日で異動となる裁判官が出てくるので、その関係で、「異動前に和解を進めておきたい」「異動前に判決を書いておきたい」「異動前には尋問を終わらせておきたい」などといった裁判所側の事情が影響してくることがあります

特に最近は、そのような事情の影響か、担当している事件の判決が続いていて、ケースによっては控訴の準備をする必要があるので、緊張感が漂っています

控訴期間は、民事であれば、判決が送達された日から14日以内となっているので、この限られた時間の中で、どうするべきか決めなければならないからです

その期間中、弁護士は、自分や周囲の経験則や他の判例などを参考にしながら、控訴した場合の見通しを考え、依頼者の方の意向を十分に伺って、進むべき道を見極めてゆくこととなるのです

何度判決をもらったとしても、この時期に感じる緊張感はいつまでも色褪せないような気がします
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by kaikou-law | 2008-03-10 18:30 | 裁判所