今日も自転車のお話の続きを少し書きます
2004年1月に自転車部を結成したすぐ後、“部長”がレコメンドしてくれた一冊の本を読みました
そのタイトルは、「
ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」(ランス・アームストロング著、安次嶺佳子訳、2000年8月講談社出版)
原題は、“It's Not About the Bike"
ランス・アームストロングは、約3週間、4000kmにわたってアルプスやピレネーを走破するツール・ド・フランス大会で、
1999年から2005年に亘り、驚異的な7連覇(総合優勝)を遂げた偉大な選手であり、名前を知っている人も多いのではないかと思います
しかし、この本に書かれているのは、彼が、そのような記録を打ち立てる前の出来事なのです
25歳の時、睾丸癌になり、すでに肺や脳に転移した状態だった彼は、自分と向き合い、周囲の人達の愛情や協力の中で、真剣に癌と向き合い、少しずつ病気を克服していったのです
その後の彼の活躍を見ると、およそかつてそのような経験をしたとは思えないのですが…
そして、この本の中で克明に描かれる本人の葛藤や苦しみ、絶望、希望、精神の再生の様子は、私にとってとても印象深いものでした
そんな彼が、こう書いていました
「僕の人生は長くつらい上り坂を上るためにある」
その言葉にぐっと来てしまった私は、どうしても“その世界”を覗いてみたくなった気がします
久しぶりに読み返してみようかな☆