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裁判員制度2

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来年、裁判員制度がスタートするからだろうと思いますが、このところ、法廷傍聴される方が本当に増えたなぁ…と実感しています☆

実際に誰もが裁判員として参加する可能性のある刑事事件の法廷となると、傍聴席が満杯になってしまうこともあります

これは、私が実務に出たばかりの8年前頃には見られなかった光景です

以前の刑事事件の法廷には、被告人の家族や上司と弁護士、検察官、裁判官ぐらいしかおらず、たまに重大事件や話題の事件の時に傍聴席に記者の方々がいらした程度だったからです

それが、ここ2年ほどの間にずいぶん様変わりをして、中学生や高校生とおぼしき制服を着たグループや、スーツのグループなど、法廷傍聴を目的に集団で裁判所に来ている方々を始めとして、高校生や大学生の友人同士や、男女・年齢を問わず一人で順番に法廷の中に入っていらっしゃる方々をお見かけするようになりました☆

つい先日などは、民事事件の弁論準備手続きを行っていたラウンドテーブルのある小さな法廷に、一人で「傍聴させて下さい」と言って入って来られた方もいらっしゃいました

『裁判ってどんなものなんだろう?』
『裁判って公開の法廷で行われるものだから誰でも傍聴できるんだ!?』
『それなら一度傍聴しておこうかな?』

…という風に皆さんの関心が高まったのだろうと思いますが、これは、この裁判員制度の実現に負うところが大きいのだと思います

裁判員になることにはある程度負担が伴うので、現時点では、どちらかというと負担の面をクローズアップした報道が目立つように思われるのですが、私としては、こんな風に、裁判員になることを「我が事」として捉え、実際にそうなった時に備えて関心を傾けたり準備をしている方々が沢山いらっしゃるということもまた、“今”を反映する大切な事実なのだなぁ…と改めて思う今日この頃です☆
by kaikou-law | 2008-04-10 18:30 | 業務
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